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[復習] 生物濃縮(生体濃縮)について 放射性物質は希釈しても無害にはならない 

 

[復習] 生物濃縮(生体濃縮)について 放射性物質は希釈しても無害にはならない 

http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/226.html

投稿者 魑魅魍魎男 日時 2019 年 11 月 02 日 08:30:28: FpBksTgsjX9Gw 6bOWo@mx6bKSag

 

汚染水、処理"失敗"水は、海に流せば希釈されて無害になると思っている人が多いが、

生物(生体)濃縮についてもう一度復習しよう。

広瀬隆氏の解説から(画像とも[1]より引用)。

 図は米国のコロンビア川で、ある科学者が調べたデータです。川上にはハンフォード再処理工場という原子力プラントがあります。川に流れ出す微量の放射性物質を1とすると、プランクトンで2千倍、プランクトンを食べる魚で1万5千倍、魚を食べるアヒルの体内では4万倍に濃縮。そして川辺の水鳥の卵の黄身では100万倍もの濃縮が起きていたというのです。

 実際にこういうことが生態系の中で起きたのが、私たち日本人がよく知っている水俣病です。この場合は死の灰ではなく、有機水銀によってたいへん多くの方が被害を受けました。

プランクトン->小魚->中型魚->大型魚と食物連鎖のピラミッドを上がるにつれ、

放射性物質は濃縮され、最後にわれわれ人間の口にはいる。

放射性物質は希釈されれば無害になるということはない。

だからこそ厄介なのだ。

この事実は、政府・原子力ムラにとって非常に不都合であり、御用学者などが濃縮しないと

否定しているが、もちろんデタラメである[2][3]。

なぜなら、事故後何年もたつのに多くの魚から100ベクレル/kg超の高い汚染が見つかっているからだ

([4]-[7])。

 

もし放射性物質が食物連鎖の中で蓄積・濃縮されなければ、これほど高いレベルの汚染が

検出されることはあり得ない。生物濃縮が起きている証拠である。

安易に処理"失敗"汚染水を海に放出したら、海産物に深刻な汚染が拡がり、

日本の漁業は壊滅状態になるだろう。

一度汚染が拡がったら、もう取り返しがつかない。後悔してもあとの祭りである。

元に戻るのに何十年、何百年とかかる。

汚染水は、本格的な大型タンクを建設して数十年保存するべきだ。

数十年経てば、トリチウムはかなり減衰する。

その間により優れた浄化・減容技術を開発すればよい。

あわてて海洋放出したら取り返しのつかないことになると再度強く警告しておく。

(関連情報)

[1] 「広瀬隆が警告 原発破局を阻止せよ! 食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠」 (週刊朝日 2011/4/8)

https://web.archive.org/web/20110408051222/http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20110331-02/1.htm

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/296.html

[2] 「徹底追及 水産庁「魚は安全」捏造していた 国民の命と安全を何だと思っているのか(週間現代)」

(阿修羅・赤かぶ 2011/5/25)

http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/691.html

[3] 「実に香ばしい原子力ムラ住人の妄言・迷言あれこれ」 (拙稿 2018/4/1) 

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/582.html

[4] 「クロソイ 出荷自粛へ (NHK 福島)」 (拙稿 2019/6/6) 

http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/610.html

[5] 「食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月20日発表)―福島産コモンカスベ・県漁連は161(Bq/kg)、

福島県は222件」 (阿修羅・赤かぶ 2019/3/22)

http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/244.html

[6] 「魚から基準超セシウム=福島第1沖、操業範囲外-東電 (JIJI.COM)」 (拙稿 2018/3/5)

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/481.html

[7] 「沼津産アオザメからセシウム134/137合算で707ベクレル/kg検出!」 (拙稿 2016/6/10)

http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/817.html

 

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コメント

4. 2019年11月04日 00:02:04 : AlkF3eqbeA : emJGNjE1dHlIbHc=[1]  報告

▲△▽▼

「放射性物質は食物連鎖で濃縮されない」と水産庁担当課

| NEWSポストセブン 2011.04.23 07:00  週刊ポスト

https://www.news-postseven.com/archives/20110423_18067.html

しかし、水産庁による調査・研究「水産生物における放射性物質について」によれば、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、ウラン、プルトニウムなどの生物濃縮は「ほとんど起きない」と結論づけられている。

 これは食物連鎖による生物濃縮が起きていないことを示唆しているが、それはなぜなのか。水産庁増殖推進部研究指導課に聞いた。

 

「海水中の濃度より生物中の濃度のほうが高いという結果なので、一定の濃縮は起きています。しかし、食物連鎖でどんどん濃縮されていくというメカニズムは見られない。PCBやDDTなどの生物濃縮が問題になる毒物は、魚類の脂肪に入り込んで体内に留まるが、放射性物質で長く体内に留まるものはないことが調査でわかっています」

 この仕組みは貝類なども同様だという。また、海草については研究が進んでいないが、今のところ一部の検査で微量のヨウ素が検出されている程度で、危険な物は見つかっていない。

--

放射能説明(修正版)水産生物における放射性物質について

http://www.dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_7860996_po_110511housyanou_suisannseibutu_rev2.pdf?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F7860996&contentNo=1&alternativeNo=&__lang=ja

結 論

・放射性物質は、水銀や有機塩素化合物などと異なり、食物連鎖を通じて魚体内で蓄積しつづけるわけではない。

・魚体内中に入った放射性物質は、体外に排出される。

・海中に入った放射性物質は希釈・拡散され濃度は、非常に薄くなる。

・大量に海中に入った放射性物質は、凝集沈殿したり、懸濁物に吸着し海底に運ばれる。

・海底に沈殿した放射性物質は、魚に対して 大きな影響を与えない。

#チェルノブイリ事故時の対応と考えられる。

#次のは福島第一事故直後の対応。

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水生生物における放射性物質の挙動について - 水産庁

http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/digest.pdf

福島県沿岸水域から採集された生物の放射性セシウム濃度が半減するのに要する時間 (生態学的半減期)を見積もったところ、エゾアワビでは50日、ウバガイでは70~90日、海藻のアラメでは50日となりました。

底魚類では、マガレイなどのように放射性セシウム濃度に低下傾向が見られる種類もありますが、福島県海域のヒラメ やババガレイのように 、散発的ではありますが高い濃度値が検出され濃度変化の傾向が確認できない種類もあります(図6)

淡水魚における放射性セシウム濃度は、養殖魚で低く、天然魚で比較的高いことが明らかになりました。また、養殖されたニジマスを近隣の試験水域に放流したところ、半年程度の間に放射性セシウム濃度が上昇しました。これらの結果から、食物連鎖を通じた移行が淡水魚の放射性物質濃度に影響していることが示されました。

※本研究は、平成23年度水産庁第2次補正予算の放射性物質影響解明調査事業により実施しました。

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#以下、水産総合研究センターによる平成29年度と平成30年度の資料から、

#海底土中~懸濁粒子と放射性 Cs に関する研究成果の抜粋。

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平成29年度海洋生態系の放射性物質挙動調査事業報告書

| 水産総合研究センター

https://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/final_report29.pdf

東日本沖の海底土流動モデルによる既往研究結果では、海底土が主に仙台湾を時計回りに移動し、その後牡鹿半島から南方に輸送されることを示唆しているほか、これまでの調査結果でも、南方や沖合の下層海底土中の放射性 Cs 量が増加傾向にあったことが同時に示されている。また、2016 年度に実施した仙台湾北部沿岸域における集中的な海底土調査では、未だに数十~数百 Bq/kg-dry の Cs-137 濃度が検出される海底土が多く残存していることを明らかにした。これらの結果から、東日本沖全体の放射性 Cs の平均濃度が事故当初に比べて大きく減少した現在、仙台湾北部に滞留した汚染海底土が少しずつ南方に運ばれることで、南方海域の放射性 Cs の存在量の減少を阻害している可能性が示唆される。

2015 年度から行ってきた本研究の成果から、2011 年の東電福島第一原発事故から放出され海底土中に含まれた放射性 Cs は、間隙水または海底直上水に溶出し続けてきたと示唆され、その溶出は主に F1 から生じていたと考えられる。福島県で行われている海産水産物中の放射性 Cs モニタリング調査の結果では、その濃度は減少し続けていることから、海底土から溶出した放射性 Cs が水産物中の濃度を上昇させるとは考えにくい。仮に影響があったとしても水産物中の濃度の低下を遅らせていた程度であると推察される。これは、溶出した放射性 Cs が直ぐに拡散・希釈されるためであると考えられる。

東電福島第一原発事故後、これまで海底土中の放射性 Cs 濃度は全体的には継続して減少していたが、近年は局所的に増加する領域も見られるようになった。今後も定期的なモニタリング調査に

よる東電福島第一原発由来の放射性 Cs の動態監視の継続が望まれる。

---

平成30年度海洋生態系の放射性物質挙動調査事業報告書

| 水産総合研究センター

https://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/final_report30.pdf

得られた懸濁粒子の放射性セシウム濃度はCs-137で0.09–0.19 Bq/g-dryであり、直下の海底堆積物のCs-137濃度(<0.0015–0.05 Bq/g-dry)の2.5–10倍以上の濃度であった(表2)。このように宮城県、福島県および茨城県沖の大陸棚から陸棚斜面域においては海底近傍に高濁度層が形成されており、その構成粒子はカイアシ類などの動物プランクトンのほか、デトリタスなど海底堆積物を構成する鉱物粒子よりも比重の軽い粒子であることが強く示唆され、その放射性セシウム濃度も海底堆積物より高いことが明らかとなった。このような海底近傍における高濁度を構成する懸濁粒子は底生生態系への放射性セシウムの移行を考える上で重要であると考えられる。

5. 2019年11月04日 00:18:53 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1650]  報告

▲△▽▼

>>4

これは事故直後、水産庁が流したデタラメ。

その後、何千ベクレル/kgもの魚がたくさん見つかってウソがバレた。

「徹底追及 水産庁「魚は安全」捏造していた 国民の命と安全を

何だと思っているのか (週間現代)」 

http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/691.html

どんな屁理屈を並べようと、いまだに数百ベクレル/kgの魚が

見つかっているのだから、生物濃縮は明らか。

6. 2019年11月04日 01:33:39 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1655]  報告

▲△▽▼

ヒラメを入れたカゴをたった3日、福島沖に放置して、

セシウムが移行しなかったと結論したお笑い実験。

「ヒラメの体内にセシウム移行せず 原発5キロ圏で実験 (福島民友)」

http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/567.html

そりゃ、3日では濃縮されませんよ。

ヒラメは成魚になるのに3年もかかるのだから。

7. 2019年11月04日 01:37:48 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1656]  報告

▲△▽▼

「NHKは2012年、東京湾河口の放射能汚染は福島原発20km圏内の海と同じと報道」

http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/825.html

ゴカイが生息していた海底土304ベクレル/kg、ゴカイ130ベクレル/kg。移行は4割。

しかし、ゴカイを食べるナメタガレイは316ベクレル/kg。

食物連鎖のなかで放射性物質を溜め込んで濃縮(生体濃縮)される。

放射性物質が海底に残っている限り、魚の汚染は続く。

11. 2019年11月04日 08:13:35 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1660]  報告

▲△▽▼

>>8-10

御用研究をいくら貼り付けても無駄だよ、新共産主義クラゲ君。

なぜ、いまだに100ベクレル/kgを超える魚が見つかるのか、

説明すること。

12. 2019年11月04日 09:44:47 : UohDuikM9s : Z1NRVkR3MDNjQms=[106]  報告

▲△▽▼

>>11.

>新共産主義クラゲ君

まったくの別人です。

>なぜ、いまだに100ベクレル/kgを超える魚が見つかるのか、

>説明すること。

以下のサイトで、「2019年1月に1検体のみコモンカスベという魚で160Bq/kgと基準値を超えるもの」の件ですか?

160Bq/kgですか...

説明したつもりでしたが...

「水深30〜100mの砂泥底に生息」とあるのがヒントになります。

ただ、現在では、福島県産のカレイも売っているんですねぇ。

--

コモンカスベはどんな魚?Weblio辞書

https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%99

特徴

体は黒褐色で、左右に1対の眼より大きい白色の斑紋がある。頭部の先端部は半透明。雌はふ化してから3年2〜5ヶ月ほどで成熟して産卵するようになる。1年に産卵する数は成熟してから3年までが60個位、4年以降は2倍の120個位といわれている。水深30〜100mの砂泥底に生息し、底曳網。主に魚類(ネズッポ・マハゼ・イカナゴなど)、甲殻類を食べる。まれにイカ類を食べることもある。

---

淡水魚における放射性セシウムの半減期(2019年度 38巻2号)

|国環研ニュース 38巻|国立環境研究所

https://www.nies.go.jp/kanko/news/38/38-2/38-2-04.html

海水魚では、2015年4月以降、基準値を超える魚は報告されていませんでしたが、

2019年1月に1検体のみコモンカスベという魚で160Bq/kgと基準値を超えるものが見つかりました。

しかし、全般的には海産魚の放射性セシウム濃度は順調に下がり、2017年に一部の出荷制限魚種を除くすべての魚介類に試験操業対象種が拡大され、漁業の再開に向けた取り組みも進められています。

現在では郡山市内のスーパーなどでも、「常磐もの」として福島県産のカレイなどが並べられているのを見かけることもあります。

13. 2019年11月04日 11:20:07 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1662]  報告

▲△▽▼

>>12

何とか生物濃縮を否定しようと必死のようだが、その証明になっていない。

放射性セシウムがすべて体外に排泄されるというのはデタラメ。

必ず一部は体内にとどまり蓄積されていく。

それにセシウムだけではなく、ストロンチウム90など他の核種もある。

ストロンチウムは骨に取り込まれたらまず排泄されない。

何億年も前からあるカリウムには進化の過程で対応しているが、

セシウムその他の放射性原子については当てはまらない。

それから、政府や自治体の検査は、放射性物質が蓄積されやすい部位を

除いて測定しているので、実際はもっと汚染は高いだろう。

スウェーデンで最近4万ベクレル/kgに近い野生イノシシが見つかっており、

順調に汚染が下がるというのは単なる夢物語だ。

濃縮が進めば、何十年後でも高い濃度の汚染になる。

東電が100万トン超の汚染処理"失敗"水を垂れ流せば、魚の汚染値は

また跳ね上がるだろう。

15. 2019年11月05日 03:46:07 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[1668]  報告

▲△▽▼

700ベクレル/kg超のアオザメは、食物連鎖の上位にいて

生物濃縮も進んでいるからだろうね。

生物濃縮以外にこれほどの汚染は説明できない。

もっと測定すれば何匹も見つかるだろう。

青ざめるしかない状況だな。

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