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バイデン米大統領、ヨルダン訪問を延期 ガザ病院爆発受け

バイデン米大統領、ヨルダン訪問を延期 ガザ病院爆発受け

バイデン米大統領、ヨルダン訪問を延期=ホワイトハウス

 10月17日、バイデン米大統領は、予定していたヨルダン訪問を延期することを決めた。約500人が死亡したパレスチナ自治区ガザでの病院爆発を受けた。ホワイトハウスで11日撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン/アンマン 17日 ロイター] - バイデン米大統領は17日、予定していたヨルダン訪問を延期することを決めた。約500人が死亡したパレスチナ自治区ガザでの病院爆発を受けた。

ホワイトハウス当局者は「ヨルダンのアブドラ国王と協議した結果や、パレスチナ自治政府のアッバス議長が発表した服喪期間を踏まえ、バイデン大統領はヨルダン訪問と、両指導者およびエジプトのシシ大統領と予定していた会談を延期する」と述べた。

その上で「(バイデン氏は)これらの指導者らと近く対面で話し合うことを期待し、今後数日にわたり定期的に直接連絡を取り続けることで一致した」とした。

一方、ヨルダンは18日に首都アンマンで主催する予定だったバイデン氏とシシ氏、アッバス氏との会談を中止したと発表した。サファディ外相が明らかにした。

同外相は、会談は「パレスチナ人に対する戦争と虐殺」を終わらせることで当事者が合意できる時期に開くと述べた。

バイデン氏はイスラエル訪問後にヨルダンを訪れる予定だった。ヨルダン当局者によると、アブドラ国王が4者会談を主催し、ガザへの人道支援などについて話し合うはずだった。

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アブドラ国王は17日に起きたガザの病院爆発について「人類の恥」だとしてイスラエルを非難し、ガザに対する軍事作戦を即時停止するよう訴えた。イスラエル軍は病院を空爆したという情報を否定している。

在アンマンのイスラエル大使館周辺ではイスラエルに対する大規模な抗議デモが発生。数千人の参加者がガザを実効支配するイスラム組織ハマスへの支持を唱えたほか、ヨルダン政府にイスラエルとの平和条約破棄などを求め、警察が催涙ガスを使用する事態となった。